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演出・林竜之助さんよりメッセージ
はじめまして。
「モスリラ」で、作・演出を担当する林です。

昨年の秋に浅草で本作を発表して、一年たたないうちに、
再演の運びとなりました。
自分としても初めての再演です。どんな舞台になるのか今から楽しみです。


最近、朗読劇の上演、多くなったと思います。
パルコが「ラブレターズ」を始めたころは、朗読劇なんて珍しかったものです。
当時はたかだか朗読を聞くのに高いお金を払う気はしませんでしたし、
逆に俳優の立場からは、(当時は俳優を目指していたんです)
朗読を聞かせるだけの公演でお客を呼ぶなんて、
手抜き商品を売ってるみたいだとさえ思っていました。

それが、今では朗読劇、すっかり市民権を得た格好になっています。
さらに20年後には東京中の劇場で紙芝居をやってるかもしれませんね。


ただ、そうは言っても、朗読劇と呼ばれているうちの多くは、
演劇用戯曲の朗読です。

本来はそれを手放して演じることを前提に書かれたもの、
つまり、台本を、手に持ったまま朗読するわけです。
先日も、演劇集団円の朗読劇を観てきましが、
それもハロルド・ピンターの戯曲の朗読でした。
セリフだけでなく、ト書きも、「間(ま)」まで、声に出して読んでいました。
戯曲の中身を正確に伝えようとしている、そんな印象を強く受けました。


一方「モスリラ」は、台本を手放したら公演することはできません。
それは、「モスリラ」が朗読劇のために書き下ろされた作品だからです。
だから、ちょっとおかしな感じがするかもしれませんが、
俳優さんにはセリフを入れないように気をつけてもらいます。

もちろん、ただ読めばいいというわけではありません。
俳優が読む以上、それは表現になるわけです。
朗読劇に入った俳優の集中力は物凄いです。全身で演じます。
もう、その俳優の大切にしているものがはっきり出ます。
ああ、彼は、彼女は、そういうわけでこんなことをやっているのだな、
そんなことも感じていただけるのではないかと思います。



ぼちぼち稽古初日。

本当に楽しみです。

Posted by : staff | - | 10:01 | - | -
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